乳幼児嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)の漢方治療

感染性胃腸炎(胃腸炎という一種のカゼ)の原因となるウイルスではノロウイルス、ロタウイルスが強い症状を引き起こすとして知られていますが、ほかにも同様の嘔吐下痢症状をおこすウイルスはあるので、検査をしてウイルスを調べること自体にはあまり意味はないといわれています。
病態的には東洋医学的には水毒としてとらえています。噴水状の嘔吐は漢方では水逆の嘔吐といいます(症例3参照)。
西洋医学的に病態を説明すれば、ウイルスの感染により胃腸の機能が停止し、水分の吸収ができなくなるため、腸にたまった腸液はそのまま下痢となり、胃液がたまると噴水状に吐いてしまうことになります。当然脱水状態になってのどが渇きますが、水分をとれば、ふたたび吐くだけですのでさらに状態は悪化してしまいます。
こうした状況に、西洋医学的には全く手段がありません。吐き気止めや下痢止めは効果なく、もっぱら対症療法的に点滴などで脱水を予防しながら自然に回復するのを待つしかありません。
自然経過では2、3日(長がければ5日以上;症例664、674参照)は苦しむことになります。予防といっても、家族の中の一人発症すれば、感染力はとても強いので、防ぎきれるものではありません(症例237参照)。
この状態に対しては、漢方では”五苓散”という特効薬があります。当院外来においては微温湯(20㏄ほど)に溶かして注腸し、早ければ15分ほどで改善してしまいます(症例3参照)。

画像の説明

乳幼児嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)の漢方治療については、

当院の漢方著効例
の症例3
当院の漢方著効例2
の症例90
当院の漢方著効例3
の症例136
当院の漢方著効例5
の症例236、237
当院の漢方著効例7
の症例343
当院の漢方著効例14
の症例664、674

を参照して下さい。

写真出典:med.or.jp/clinic/sick_outo.html