ピロリ菌の除菌について

ABC健診について

ABC 検診とは、ヘリコバクターピロリIgG 抗体(Hp抗体)検査でピロリ菌感染の有無を、ペプシノゲン(PG)検査で胃粘膜萎縮度を調べ、その結果を組み合わせて胃がんのリスクをA,B,C,Dの4群に分類して評価する検診です。

詳しくはこちらをクリック画像の説明デンカ生研

ピロリ菌の感染経路について

下記の武田薬品工業のHPには以下のように記載されています。

ピロリ菌はどのような経路で、いつ人の胃に入り込むのでしょうか。
じつは、どのような感染経路であるかはまだはっきりわかっていません。
ただ、最近の研究から、口から入れば感染することは間違いないようです。
それでは、生水を飲んだり、キスでピロリ菌に感染してしまうのでしょうか?
上下水道の完備など生活環境が整備された現代日本では、生水を飲んでピロリ菌に感染することはないと考えられています。また、大人になってからの日常生活・食生活ではピロリ菌の感染は起こらないと考えられます。
ピロリ菌は、ほとんどが幼児期に感染すると言われています。幼児期の胃の中は酸性が弱く、ピロリ菌が生きのびやすいためです。そのため最近では母から子へなどの家庭内感染が疑われていますので、ピロリ菌に感染している大人から小さい子どもへの食べ物の口移しなどには注意が必要です。


ピロリ菌感染胃炎(ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎)の方は日本に3,500万人程度存在すると推測されています。
「ピロリ菌感染胃炎(ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎)を治療すること」、すなわち「ピロリ菌を除菌すること」の目的は、「胃がんを予防すること」です。
ピロリ菌に感染した胃は、「慢性胃炎(ピロリ菌感染胃炎)」となり、そのまま放置しておくと、胃がんになる可能性も高くなります。
胃がんになった人の約99%はピロリ菌の感染に関係していたというデータもあります。

ピロリ菌への除菌治療は、まさに「胃がんワクチン」であると考えています。いったん萎縮性胃炎になればもとには戻りません。若い世代でピロリ菌の診断をうけ胃がんを予防することが新しい胃がん予防法と考えられています。

画像の説明

上記のボノサップパック400を用いた、2016年の当院の一次除菌治療は51例であり、94.1%の成功率でした(写真のシートが一日分で、これを7日間続けていただきます)。

胃の中には「胃酸」があり、通常は強い酸性下に置かれています。そして抗生剤は酸性下では効果が減少します。つまりボノサップパックに含まれる、従来のPPI製剤より胃酸分泌抑制能力が圧倒的に強い「タケキャブ」により、胃の中の酸性の度合いが弱まったため抗生剤の効果が高まり、ピロリ菌除菌の成功率も大幅に上昇したのです(タケキャブの導入前はピロリ菌の1次除菌の成功率は全国平均が75%程度でした)。

また、3例にニ次除菌治療を行い、全例除菌できました。

ピロリ菌の除菌については、下記のサイトにわかりやすく説明されておりますので、参照下さい。

こちらをクリック画像の説明武田薬品工業

 

除菌に成功したら

上に記載したように、除菌療法を受けた人のほとんどは除菌に成功しますが、除菌が成功したと思っても、ピロリ菌がわずかに残っていたり、ピロリ菌に再感染する場合が1%程度あるといわれています。
また除菌が成功すると慢性胃炎はよくなりますが、約10%ぐらいの人に逆流性食道炎(胸やけなど胃酸の逆流症状が出る病気)が新たに発症することがあります。ピロリ菌がいなくなって胃酸分泌が回復するために発症すると考えられています。
逆流性食道炎は胃酸を抑える薬をしばらく服用していれば治りますが、再発する場合には長期間薬を服用しなければならないこともあります。
また除菌が成功すると食欲が増進して太ることがありますので、肥満による成人病の出現には注意が必要です。
太ると腹圧が上昇して胃酸の逆流が起きやすくなるということも逆流性食道炎の原因の1つです。
ここが一番肝心なところですが、除菌に成功してもH. pylori感染者の胃癌リスクは非感染者よりも高いので、治療後も1年に1回は胃の検査をお受けになることをお勧めします。